2019年から少年野球用のボールが従来のC号球から「J号球」に変わりました。それに伴い野球メーカーも下の写真にあるような新規格に対応したバット(J号球対応バット)を販売しています。
野球に詳しくない方は、その違いがよくわからないかもしれませんが、バッドにはしっかり「J号球対応」と表示されていますので安心してください。初めてのバットなら3,000円前後から購入できるので、お子さんの体格にあったバットを選んであげましょう。
まだ、「少年野球用バットの選び方が簡単にわかる5つのポイントとは?」を確認していない場合には、こちらも忘れずにチェックしてくださいね。
軟式少年野球のバットは「J号球」対応バットを選ぶ!
2019年から導入されたJ号球により、従来のC号球と比べてボールの重さと硬さが変更されます。そのため、これからお子さんのバットを購入される方は「J号球対応バット」を選ぶようにしましょう。
2019年から少年野球のボールがC号球からJ号球へ変更
2016年に全日本軟式野球連盟から、ボールの規格変更が発表されました。
対象 | 旧軟式ボール | 新軟式ボール |
---|---|---|
一般 | A号球 | M号球 |
中学生 | B号球 | |
小学生 | C号球 | J号球 |
一般(草野球など)や中学生は、2018年から新しいM号球に変更されました。続いて少年野球では2019年よりJ号球に変更されました。これらの新規格のボールは、従来のものと比較してサイズが大きくなり重くなっています。J号球の場合には直径が1mmほど、重さが1gほど増えています。
わずかな変化なので、ほとんど違いがないように感じますが、先行して変更されたM号球では従来のボールと比べて、
- ボールが硬くなった
- ボールが弾まなくなった(バウンドしなくなった)
- 飛距離が伸びた(ボールがよく飛ぶようになった)
このように言われていますので、ボールの規格変更は野球選手(お子さん)たちのプレーには大きく影響してきます。つまり、それに合わせたバッド(J号球)を選ぶことも必要になってきます。
軟式球の規格が硬式球のようになった
また、ボールの規格変更を発表した全日本軟式野球連盟からは、以下のように説明されています。
現行ボールは、バウンドが高く弾みすぎるとの声が多かったこと、特に中学生が硬式野球へ移行する際の対応をより柔軟にすることを目的に、「バウンドを抑え、飛距離を伸ばす」こと、またアジア地域を中心に世界中へ軟式野球ボールの普及を図ることを目的に開発しました。
引用:全日本軟式野球連盟Facebook
つまり、硬式球(リトルリーグや高校野球、プロ野球が使う硬いボール)の特徴に近いボールに変更されたということです。
例えば、最近では大谷翔平選手がメジャーリーグに挑戦し、新人王を獲得するほどの大活躍をしました。その他にも多くの日本人選手がメジャーリーグに挑戦し活躍している背景を考えれば、世界に通用する選手が増えるきっかけになるかもしれません。(軟式野球は主に日本で発達した文化で、アメリカなど海外では子供の頃から硬式球を使っているんですよ!)
このようにボールが変わったので、それに対応するバット選びも大切になってくることがわかります。
従来のC号球バットでもJ号球には対応できるが…
ただし、J号球に変更されてからも従来のC号球対応バットは使用できるため、今すぐバットを買い換えなくても大丈夫です。バットは安いものではありませんので、慌てる必要もないでしょう。これから少年野球を始めるお子さんや、すでにバットの買い換えを検討していたお子さんの場合には、J号球対応の新規格のバットを選んであげましょう。
軟式少年野球にはJ号球対応バットを選んだ方がいい2つの理由
J号球対応バットをおすすめする理由は、単純にボールの規格が変わったからという理由だけではありません。先ほどもお伝えした通り、先行して一般や中学生はM号球という新しいボールに変更されています。
当然、M号球対応バットが登場しましたが、従来のバットと比べて、
- 飛距離が伸びる
- 目覚ましいバットの進化がある
これらの特徴があり、同じことがJ号球対応バットにも考えられるため、やはり新規格のバットを選ぶことがおすすめです。
飛距離の違いが明白になっている
新規格のボールは従来のものと比べて硬くなったため、反発力が高くなり、飛距離が伸びたと言われています。さらに、バットの進化により一層飛距離が伸びるようになっているのです。
わかりやすく説明すると、テニスのラケットに張られている網をガットと言いますが、もしガットがだらんと緩んでいたらどうでしょうか?当然テニスボールを強く打ち返すことはできません。反対にガチガチに張ってしまうと狙ったところに打ち返すのが難しくなります。
バットも同じで、ボールの反発力とバットの反発力を合わせることによって、飛距離を伸ばすことができるのです。やはり、ボールに合ったバット(J号球対応)を選ぶことが、お子さんが試合で結果を出すためにも重要です。
バットの進化が目覚ましい
新規格のボールに合わせたバットは各野球メーカーから数多く販売されています。各社、どうすれば飛距離が伸びるのかと研究しています。特に最近は、上の写真のような「複合バット(コンポジットバット)」と言われるウレタンなどの特殊な素材を使用したバットが注目されています。従来の硬い金属バットの方がボールは遠くに弾き飛ばされそうですが、先ほどのラケットの話と同じで、ボールの反発力に合わせた設計により飛距離が格段に伸びる結果になっています。
このように、バットの性能も日々進化していますので、これからバットを購入される場合には、新しいJ号球対応バットがおすすめです。
J号球対応の軟式少年野球バットを選ぶ時の注意点
では実際にJ号球対応バットを購入する際には、どのようなポイントを抑えればお子さんに最適なバットを選ぶことができるのでしょうか。今回は、2つのポイントをご紹介します。
J号球対応を確認
まずは必ずJ号球に対応していることを確認するようにしましょう。当たり前と思われるかもしれませんが、例えばAmazonなどインターネットショッピングを利用する際には勘違いして購入してしまう可能性があります。実際に検索してみると、数多くの軟式少年野球用バットが取り扱われていますが、なかにはJ号球に対応しているのかわからないものもあります。
また、バット選びに失敗しないためには、やはり実際にバットを手にとって素振りをして確認する方法がおすすめです。詳しくは、「少年野球用バットの選び方が簡単にわかる5つのポイントとは?」こちらでチェックしてくださいね。
慌てて購入しない
次に注意したいのは、慌てて購入しないことです。なぜなら、各メーカーから次々に新モデルのバットが登場しているからです。特に近年は、新作バットの登場するサイクルが早いので、各メーカーのバットをよく比べてから選ぶのがおすすめです。
チームメイトがJ号球バットを持っていれば実際に貸してもらったり、お店の人に人気のバットを聞いたりしてみるといいでしょう。
おすすめの軟式少年バット【J号球対応】
最後に、おすすめのJ号球対応のバットをご紹介します。それは、少年軟式用ビヨンドマックスギガキングです。複合バット(コンポジットバット)の中で、やはり外せないのがビヨンドでしょう。
少年軟式用ビヨンドマックスギガキング
ただし、こちらはトップバランスですので、重たく感じるお子さんもいるかもしれません。やはり、実際にバットを振ってみて確認するのがおすすめです。
トップバランスについてよくわからない方は、「少年野球用バットはどれがいい?トップバランスの選び方と人気バット」こちらに詳しく書かれていますので、確認してみてくださいね。
まとめ
今回は、少年野球の新規格ボールであるJ号球に対応するバット選びについてご紹介しました。
これから少年野球を始めるお子さんのバットを購入予定だったり、新しいバットに買い換えようと考えているお子さんの場合は、J号球に対応していることを忘れずにチェックしましょう。
また、J号球に変更になると聞いて、慌ててバットを買い換えなくてはいけないと考えていた方がいらっしゃったら、その必要はないので安心してください。今後も各メーカーから様々な新バットが販売されますので、じっくり比較してからでも大丈夫です。
ミズノのビヨンドマックスを代表とするような、最近人気の複合バット(コンポジットバット)は3万円も4万円もしますので、慌てて購入して失敗しないようにしてくださいね。