少年野球用グローブの型付けって何?柔らかくする3つのポイント

少年野球用グローブの型付けって何?柔らかくする3つのポイント

お子さんのグローブが硬くて使えず、お困りではないでしょうか。買ったばかりのグローブは、握力の弱い小学生のお子さんだと、閉じることができないことがありますよね。せっかくのグローブも、これではキャッチボールすらできません。

そこで「型付け」が必要になります。型付けとはグローブを柔らかくして、すぐに使える状態にすることです。

大型スポーツ用品店だと、「スチーム型付け」の案内があったかもしれません。その他にも、「オイル型付け」「湯もみ型付け」などの方法があります。ただ、お店で頼むと3,000円から5,000円ほどの追加料金が必要になります。できれば、余計な出費はしたくありませんよね。

そこで今回は、追加料金なしで自宅で型付けするための3つのポイントをお伝えします。特に、これから少年野球を始めたり、まだ始めたばかりのお子さんにはおすすめです。ぜひ参考にしていただき、お子さんが使えるグローブにしていきましょう。

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目次

少年野球用グローブの型付けって何?

グローブの型付けと聞いても、何のことだかよくわかりませんよね。型付けとは、買ったばかりの硬いグローブを柔らかくして、使える状態にすることです。

そして、ただ柔らかくするだけではなく、しっかりとボールを取れるようにすることが大切です。ふにゃふにゃの柔らかいだけのグローブでは、硬いボールをとるのは痛くて怖いですよね。

つまり、グローブの型付けには、次の2つの目的があります。

  • グローブを柔らかくすること
  • ボールを取りやすくすること

グローブの型付け方法一覧

それでは、グローブの型付けには、どんな方法があるのかみていきましょう。

まず、型付けをするためには、お店に追加料金を払って頼む場合と、自分で行う場合がありますが、その基本工程は、どちらも同じです。

  • グローブを柔らかくする
  • ボールを取りやすくする

そして、①グローブを柔らかくする工程には、主に3つの種類があり、その種類によって、次のような型付け方法に分けられています。

  • スチーム型付け
  • オイル型付け
  • 湯もみ型付け

それぞれの違いを確認していきましょう。

スチーム型付け

スチーム型付けは、グローブ専用の蒸し器を使ってグローブを柔らかくする方法です。大型スポーツ用品店でも行なっている方法です。

オイル型付け

オイル型付けは、専用オイルをグローブに塗って柔らかくする方法です。

グローブ用オイルには様々な種類があるのですが、グローブを柔らかくするための型付け用オイルがあります。また、ハタケヤマ(Hatakeyama) グローブオイル リキッドオイル SF-1、もしくはハイゴールド(HI-GOLD) グラブソフナーなどのスプレータイプのものも人気があります。

ハタケヤマ(Hatakeyama) グローブオイル リキッドオイル SF-1

ハタケヤマのリキッドオイルSF-1はスプレータイプで浸透性が高いため、すぐにグローブが柔らかくなります。ハタケヤマはキャッチャーミットで有名なメーカーです。新品のキャッチャーミットは、通常のグローブと比較しても非常に硬くてほとんど握れないようなものもあります。リキッドオイルSF-1そんなカチカチのキャッチャーミットを柔らかくすることができるほどの性能があります。

ハイゴールド(HI-GOLD) :グラブソフナー

ハイゴールドのグラブソフナーもスプレータイプのグローブ柔軟剤です。ハタケヤマのリキッドオイルSF-1と比較すると乾きやすいためシミになりにくいと評判です。薄い色のグローブ(オレンジ・黄色・クリーム色など)はこちらのグラブソフナーを使う方がおすすめです。

湯もみ型付け

湯もみ型付けとは、お湯の中にグローブを浸けて柔らかくする方法です。

専門的な技術が必要になったり、革にダメージを与えてしまう可能性もあるため、湯もみ型付けを行なっている野球の専門店に依頼するのが一般的です。

余計な出費はしたくない!おすすめの型付けはコレ!

型付け方法の種類はわかったけど、実際にどれがいいのか迷ってしまいますよね。また、自分にもできるのか不安もあると思います。そんな時には、型付けをお店に頼むこともできますが、3,000円から5,000円の追加費用がかかります。できれば、余計な出費はしたくありませんよね。

そこで、それぞれの型付けについて、特徴や費用をまとめてみました。

スクロールできます
型付け方法自分でできるか?費用特徴
スチーム型付け

×

専用のスチーム機が必要

無料〜大型スポーツ用品店では、「スチーム加工無料」のところがありますが、おすすめできません。※1
オイル型付け 500円〜お店に頼むと3,000円から5,000円の費用が発生しますが、自分で行うと500円以下でできます。
湯もみ型付け

×

専門的な知識と技術が必要

3,000円〜5,000円程度特殊な型付け方法のため、専門店に依頼する必要があります。
※1 大型スポーツ用品店では、野球に詳しいスタッフがいない場合、スチームをするだけのことがあります。これでは使える状態になりません。

この表を見てもわかるように、お店に追加費用を払わず親御さんにもできるおすすめの方法は、「オイル型付け」です。これが、一番オーソドックスな方法でもあります。

では実際に、オイル型付けの具体的な方法を見ていきましょう。

少年野球用グローブの型付けをする3つのポイント

もしかしたら、野球初心者だから自分でグローブの型付けをすることに対して、不安な方もいらっしゃるかもしれません。でも安心してください。少年野球用グローブの場合には、大人用と比較すると柔らかく作ってあるものが多いので、初心者の方でも大丈夫です。

さらに今回は、初心者の方でもわかるように詳しい方法をお伝えしていきます。特に、次の3つのポイントを押さえれば、特別な知識や技術も必要ありません。

  • ポイント1:グローブの革を柔らかくする
  • ポイント2:グローブに関節を作る
  • ポイント3:ポケットを作る

ポイント1と2までは、親御さんが行なうか、お子さんと一緒に行いましょう。ポイント3については、お子さんにもできますし、野球の上達にも繋がります。

また、型付けのためには、雑巾もしくはタオルと、グローブ用オイルが必要です。今回使う道具は、日常の手入れにも使えるものです。まだ持っていない方は、ぜひ準備しましょう。500円程度の費用で手に入ります。

ポイント1:グローブの革を柔らかくする

まずは、グローブの革を柔らかくすることが大切です。特に、買ったばかりのグローブの場合には、革が乾燥して硬くなっていることがあります。人の肌と同じで、グローブの革にも保湿が大切です。肌が乾燥すると、硬くなってヒビ割れしてしまうのと同じです

そこで、グローブ用オイルを全体に塗ります。ボールを取る面と背面にも塗りましょう。オイルを雑巾やタオルに少量取り、薄く伸ばしながら塗るのがポイントです。べっとりさせてしまうと、グローブが重たくなって、使いづらいグローブになってしまうため注意してください。

ポイント2:グローブに関節を作る

グローブが硬くて閉じることができない原因は、グローブに「関節」がないからです。人間の手足が動くのと同じように、グローブにも関節が必要になります。

次の3つの場所を柔らかくして、グローブの関節を作りましょう。

  1. 親指の付け根
  2. 小指の付け根
  3. ウェブ

それぞれ詳しくお伝えします。

①親指の付け根

こちらの写真の様にグローブを掴んで、親指の部分を曲げたり伸ばしたりしましょう。数回繰り返したら、お子さんの手にはめて、握力に合わせて調節してあげましょう。

まだ硬い場合には、同じことを繰り返しましょう。

②小指の付け根

親指の付け根と同じ様に、小指側も柔らかくしましょう。

③ウェブ

写真の様に動かして、ウェブと言われる部分を柔らかくします。

ポイント3:ポケットを作る

ポケットとは、ボールをとる場所のことです。そして、ボールを包み込む様なポケットの形にすることを、「ポケットを作る」と表現します。

上手な選手のグローブを使ってみると、ボールがスポっと収まる場所があります。それがポケットです。

ポケットの場所には、いろいろな説がありますが、少年野球の場合、上の写真の位置がおすすめです。なぜなら、しっかりと素手で掴む感覚が養われるため、上手な捕球が身につくからです。

素手でボールを握ってみるとわかりますが、人差し指と中指の根元でつかみますよね。グローブを使った時も、これと同じ場所で掴むために、先ほどの写真の位置にポケットを作りましょう。

ポケットを作るための具体的な方法は、ボールを何度もキャッチすることです。

こうすることで、ボールが当たる場所にポケットができてきます。ポケットになる位置に注意しながら繰り返しましょう。

さらに、この動作を素早く繰り返せば、グローブでボールを取ってから、反対の手に握りかえる動作の練習にもなります。守備の上手い選手は、このボールの握りかえをとても素早く行なっています。

また、ボールを使わなくても、自分の手でパンパンしてもいいですね。

大人が使っても硬いと感じる場合には…

大人が使っても硬いと感じるグローブは、柔らかくなるまでに時間がかかります。すぐに使いたいという場合には、グローブ軟化剤を使ってみるのもいいでしょう。例えば、下の写真のようなハタケヤマのSF-1などはスプレータイプで使いやすくておすすめです。

ただし、使いすぎるとグローブが柔らかくなりすぎてしまうので注意しましょう。少量ずつスプレーして効果を確認しながら使用してください。

また、どうしても不安な方は、費用はかかりますが、型付けできるお店に頼むといいでしょう。その場合には、野球用品専門のお店がおすすめです。購入したお店が専門店なら、そちらで確認しましょう。他店で購入したグローブよりも安くなる場合があります。

専門店以外で購入した場合には、持ち込みで型付けできる専門店に頼みましょう。近所の野球専門店をいくつか探して、電話で確認しましょう。

注意点としては、型付けの方法によっては納期が1週間以上必要になることがあるため事前に確認することが大切です。

グローブ型付け専門店についてはこちらで詳しく紹介されていますので確認しておきましょう。

まとめ:グローブに型を付けてボールを取りやすくしよう!

お子さんにグローブを用意したけど、硬くて使えないとキャッチボールすらできませんよね。そんな時に役立つのが「型付け」です。グローブの型付けとは、グローブを柔らかくして、すぐに使える状態にすることです。しかし、ただ柔らかくするだけではなくて、ボールが取りやすい型を作ることが大切です。

今回お伝えした方法であれば、余分な費用をかけずに型付けすることができます。特別な道具や知識、技術も必要ありません。

具体的な方法は、次の3ステップです。

  1. グローブの革を柔らかくする
  2. グローブに関節を作る
  3. ポケットを作る

お子さんと一緒に型付けをすれば、グローブに愛着が湧いて大切にしますよね。野球を長く続けて、上手になるためにも、今回の型付けを参考にしてみてくださいね。

また、型付けができたら、今度は型が崩れないように日々のお手入れが重要になります。グローブは手入れをしないとすぐに痛んでしまうため、型が崩れてボールが捕れなくなったり、寿命が短くなってすぐに買い替えるはめになってしまいます。そんなことにならないように、こちらも確認しておきましょう。

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この記事を書いた人

小・中・高と野球経験者で現在は4児のパパ!
また、理学療法士の資格を持ち、患者さんのリハビリに励む日々。
実は中学生の野球部で腰椎分離傷という腰骨の骨折を経験…腰の痛み、右足の痺れで授業中も座っていられないほど苦しい日々を送った経験あり。
その時は顧問の先生にも腰骨が折れているなんて気づいてもらえず、早く整形外科で診て貰えばよかったと後悔ばかり。
今思えば、正しい知識があれば防げた怪我、、、
こうした過去もあり、国家資格の理学療法士の免許を取得。
4児(男は2人)のパパにもなり、野球を楽しんでほしい思いから情報発信中!

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