少年野球用バットはどうやって選べばいいのでしょうか?特に野球に詳しくない親御さんなら迷ってしまいますよね。お子さんのためのバットですので、ぴったりの物を選んで活躍する姿を早く見たいはずだと思います!
そこで今回は、お子さんに最適な少年野球用バットの選び方を詳しくご紹介していきます。
- バットの規定:JSBBマークがついたものを選ぶ
- バットの長さ:身長を目安に選ぶ
- バットの重さ:実際にバットを振って選ぶ
- バットの素材:参加する少年野球チームに確認&値段と相談
- バットの種類:新球(J号球)対応バットも登場
この5つのポイントを押さえていただければ、もうバット選びに迷うことはなくなるでしょう。5つもあると大変に思われるかもしれませんが、野球に詳しくない親御さんでもよくわかるようにお伝えしていますので安心してくださいね!
それでは、早速詳しく確認していきましょう!
ポイント1:バットの規定を満たしたJSBBマークの付いたものを選ぶ
まず一番のポイントは、少年野球の規定を満たしたバットを選ぶことです。実際には細かな規定があるのですが、バットを選ぶ際は「JSBBマーク」が付いているものを選べばまず問題ありません。JSBBとは全日本軟式野球連盟(Japan Softball Baseball Association)の略です。
バットの持ち手(グリップ)の上、ちょうどバットのくびれている部分に刻印されていますのでチェックしましょう。
また、少年野球用のバットにはJSBBマークの上に「少年軟式用」の刻印もありますので、こちらも合わせて確認していただくと良いでしょう。
まずは、
- JSBBマーク
- 少年軟式用
この2つの刻印のあるバットを選びましょう。
また、バットの規定を詳しく確認したい方は、「少年軟式野球のバット規定(重さ・長さ)はJSBBマークを確認!少年軟式野球のバット規定(重さ・長さ)はJSBBマークを確認!」こちらの記事も参考にしてくださいね。
ポイント2:少年野球用バットの長さの選び方
バット選びの2つ目のポイントは、バットの長さです。これは下の表を参考にして頂き、お子さんの身長を目安に選びましょう。
少年野球用バットの長さの選び方の目安
身長 | バットの長さ | 参考学年 |
---|---|---|
110cm〜120cm | 64〜68cm | 小学1〜2年生 |
120cm〜140cm | 70〜76cm | 小学3〜4年生 |
140cm〜150cm | 78cm | 小学5〜6年生 |
150cm以上 | 80〜82cm |
スポーツ用品店に並んでいるバットを手に取ってみるとわかりますが、商品ラベルが貼り付けてありますので、そちらを確認するとバットの長さがわかります。
また、バットは2cm刻みで長さが設定されています。上の表をみてもわかるように小学校低学年のお子さんの場合には体格や筋力も様々ですので、バットの長さの目安に幅がありますが、おおよその目安としていただければ構いませんので安心してください。次に紹介する重さと合わせて最適なバットを選びましょう!
また、学年別で詳しいバットの選びの方法をお伝えしています。こちらもぜひ参考にしてください。
ポイント3:少年野球用バットの重さの選び方
バットの長さの目星がついたら、次はバットの重さを選びましょう。重さの選び方のポイントは、実際にお子さんが素振りをして、しっかり振り切れるバットを選ぶことです。
バットの重さに関しては、お子さんの体格や筋力によって扱える重さが異なりますので、明確な目安がなくて迷ってしまうかもしれません。でも、実際にバットを振った姿を見ればよくわかるので安心してくださいね!
例えば、バットが重すぎるとバットが波打ったり、足元がグラグラしてしまいます。重たいバットの方が力の弱いお子さんでもボールを遠くに飛ばせると言われることもありますが、そもそもバットにボールが当たらなければ野球が楽しくないのでおすすめできません。
逆に軽すぎるバットは体にあっていませんので、数種類の重さのバットを素振りしてみて、お子さんが一番振りやすいバットを見つけてあげてくださいね。
バットの重さのバランスにも3種類ある
バットの重さについてもう少し詳しくお伝えすると、次の3種類のタイプがあります。
- トップバランス…バットの先端が重くなっている
- ミドルバランス…バットの芯(ボールを打つ部分)付近が重くなっている
- カウンターバランス…バットの持ち手(グリップ)付近が重くなっている
それぞれ特徴がありますが、これから少年野球を始めるお子さんであればミドルバランスのバットが一番振りやすいでしょう。もしくは、トップバランスのバットをしっかり素振りできるようであれば、こちらでも構いません。
最終的には、やはりお子さんが振りやすいバットを選ぶのが一番のポイントです。お子さんと一緒に素振りをして楽しみながら選んでみましょう!バットの重さのバランスに関しても、ラベルに表示されていますのでチェックしてみましょう。念のため、下の比較表も参考にしてみてくださいね。
トップバランス、ミドルバランス、カウンターバランスの比較表
重さのバランス | メリット | デメリット |
---|---|---|
トップバランス (ホームランバッター向き) | 遠心力でボールが飛ぶ 持ち手(グリップ)が細い | バットが重い 初心者は扱いにくい |
ミドルバランス (中距離バッター向き) | 初心者でも扱いやすい ボールをバットの芯に当てやすい | |
カウンターバランス (短距離バッター向き) | バットが軽い ボールをバットに当てやすい | ボールが遠くに飛ばない 持ち手(グリップ)が太い |
詳細はこちらでもご紹介しています。
ポイント4:少年野球用バットの材質の選び方
4つ目のポイントは、バットの材質です。実は、この材質選びが一番難しいため結論からお伝えすると、
- 所属する少年野球チームにバットの材質を確認して
- 価格で選ぶ
このよう選んでいただくのが一番です。
所属する草野球チームにバットの材質を確認する
バットの材質には金属(アルミ合金、超々ジュラルミン)、カーボン、複合バットといった種類があり迷ってしまいますが、一番のポイントは所属チームに確認することです。なぜなら、チームの方針だったり、大会の規定ルールで禁止されているバットがある場合もあるからです。
「子供にはどんな材質のバットを用意すればいいですか?金属か複合バットのどちらがいいですか?」
このように聞いてみるといいでしょう。
バットの価格で選ぶ
材質を確認した後は予算に応じて選びましょう。金属バットなら数千円で購入できますが、複合バットは4万円近いものもあり、3〜4倍の違いがあります。
基本的に値段の高いバットの方がよく飛ぶバットだと考えていただければいいと思いますが、初めてのバットは予算に応じたものでいいでしょう。高学年になってから高性能なバットに買い換えることもできるからです。
ただ、やっぱりお子さんには良いものを…と考えるのが親ですよね!そんな場合は、やっぱりチームに確認するのが一番です。チームのみんなが使っている材質のバットを選べば、「道具のせいでうちの子はレギュラーになれない…」なんて心配もないでしょう。
金属(アルミ合金、超々ジュラルミン)、カーボン、複合バットの比較表
それぞれの材質の特徴も一覧表にしておきますので、こちらにも目を通してみてくださいね。
金属 | アルミ合金 | 軽いバットが多い 初心者向け(少年野球向け)のバットが豊富 安価 |
---|---|---|
超々ジュラルミン | アルミよりも硬いため、飛距離が出る ただし、バットが重くなる 硬式 | |
カーボン | バットが軽い バットがしなるようにボールを弾くため飛距離が出る 最近は、複合バットの一部に使われることが多い | |
複合バット(コンポジットバット) | バットの芯に金属以外のウレタン等の特殊素材が使用されている 打った時にボールが潰れず、高い反発力を生む 他のバットよりも飛距離が出る 高価 |
ポイント4:新球(J号球)対応バットも視野に入れよう!
今、軟式野球ボールの規格が変更時期を迎えています。一般(大人)の軟式ボールは2018年からすでにM球という新しい規格のボールに変更になっています。少年野球は今までC球が使われていましたが、2019年からはJ号球(ジュニア球)に変更される予定です。(注:すでに変更されています。)ボールの大きさや重さはほぼ変わりないのですが、従来のものよりもボールが硬くなり、硬式球に近い特性があります。
各メーカーは、ボールの規格が変わっても既存のバットは使用できるとしているところがほとんどですが、中にはJ号球対応バットとして新しいバットを発売しているメーカーもあります。
特に、複合バットを買う予定の方は、種類はまだ少ないですがJ号球対応バットも視野に入れておくといいでしょう。詳しくは、「軟式少年野球のバット選び|J号球対応バットの注意点とおすすめをご紹介」で確認することができます。
また、これから野球を始めるお子さんの場合には、まずは価格も安く扱いやすい既存の金属バットを購入するといいでしょう。そして、2019年以降に規格が代わり、お子さんの体格や筋力、技術が向上してから高性能な複合バットに買い換えても遅くはありません。
2019年以降にJ号球と言う新しい軟式ボール規格に変更されることは、覚えておくと良いですね!
少年野球用バットの選び方は5つのポイントをチェックしよう!
いかがだったでしょうか?お子さんに最適なバットの選び方に悩まれる親御さんが多くいらっしゃいますが、今回お伝えした4つのポイントをチェックしていただければ安心して選んでいただけると思います。
少年野球用バット選びの5つのポイントをまとめると、
- バットの規定:JSBBマークがついたものを選ぶ
- バットの長さ:身長を目安に選ぶ
- バットの重さ:実際にバットを振って選ぶ
- バットの素材:参加する少年野球チームに確認&値段と相談
- バットの種類:新球(J号球)対応バットも登場
このようになります。この中でも一番大切なのは、お子さんが実際にバットを振ってみて一番振りやすいものを選んであげることです。ぜひ一緒にバット選びを楽しみながら、お子さんに最適なバットを見つけてあげてくださいね!