最近は少年野球でもバッティンググローブを使っているお子さんが増え、各野球用品メーカーもジュニア用サイズを数多く用意しています。

ここではバッティンググローブの選び方から、おすすめのモデルをまとめてご紹介します。バッティンググローブ選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

バッティンググローブとは?少年野球にも必要?

バッティンググローブとは、バッターが装着する手袋のことです。現在は、高校野球やプロ野球、メジャーリーグでもほとんどの選手が使用しています。

少年野球にはバッティンググローブは必要ないという意見もありますが、最近は多くの選手が利用しています。メリットとデメリットを確認した上で、お子さんにも用意してあげると良いでしょう。

メリット

痛みの緩和

バッティング練習や素振りをしていると手のひらに”マメ”ができます。一生懸命に練習をしている証拠でもありますが、野球を始めたばかりのお子さんや手の皮が弱いお子さんの場合、痛みを伴います。

しかし、バッティンググローブをしていれば、マメができるのを軽減したり、痛みを軽減するのに役立ちます。

マメが破れるのを防ぐ

手のひらにマメができたまま練習を続けていると、マメが破れてしまうことがあります。当然、強い痛みが生じます。年齢や学年が上がるにつれて、マメが破れたくらいなら我慢して練習を続けますが、小さなお子さんの場合には痛みのせいでバットが振れなくなることもあります。

こうしたことを防ぐためにもバッティンググローブは役立ちます。手のひらにかかる負担を軽減できるので、マメが破れづらくなるからです。

しびれ防止・軽減

バットの芯を外してしまい、先端や根元でボールを打つと手がしびれることがありますが、バッティンググローブを使用しているとしびれを軽減することができます。小学校低学年の場合はそれほど感じないこともありますが、学年が上がってピッチャーの球速も上がり、スイングスピードも上がってくると、打ち損ねてしびれることも増えてきます。

怪我の防止・予防

手にデッドボールが当たったり、スライディングで手を着いたりして怪我をすることがあります。こうした場合、バッティンググローブをしていることで怪我の予防ができます。

寒さの緩和

寒い時期に素手でバットを振るとやはり痛みを感じます。バッティング時にはバットと手のひらの間で摩擦が生じるからです。

バッティンググローブは防寒具の手袋のように暖かくはありませんが、それでも素手でバットを振るよりも随分痛みを緩和してくれます。

グリップ性向上

バットを力強く振るためには、ある程度の握力が必要になります。しかし、小さなお子さんの場合、握力が弱くてしっかりとバットが握れていないことがあります。

バッティンググローブにはグリップ性能の高いタイプもありますので、弱い握力をカバーすることができます。

滑り止め

夏の暑い時期は手のひらにも汗をかきますが、その手でバットを振ると滑ってしまいます。当然、危険も伴いますし良いバッティングはできません。

バッティンググローブを使用すれば、こうした汗による滑りを防ぐことができます。

滑り止めスプレー

小さなお子さんの場合には使用することは少ないかもしれませんが、バッティング用の滑り止めスプレーがあります。プロ野球選手のほとんどが使用していますが、松ヤニなどのべたべたした成分がグリップ力を高めてくれます。

べたべたした成分なので素手に使用すれば、ベタつきが残ってしまいます。しかし、バッティンググローブをしていれば、直接手にスプレーがかかることもないので心配ありません。

格好良い

ここまでご紹介したものは機能的なメリットでしたが、それ以外にも”見た目”でバッティンググローブを欲しがるお子さんもいらっしゃるでしょう。

ほとんどのプロ野球選手が使用していますし、憧れの選手と同じバッティンググローブをつけたいといった思いもあるでしょう。一流選手モデルもありますので、こうした道具選びも野球の一つの楽しみと言えます。

デメリット

慣れが必要

今まで素手でバットを振っていたお子さんの場合、はじめてバッティンググローブを使用すると違和感を感じることもよくあります。素手の感覚とは異なることなどが原因ですが、これはしばらくすると慣れてくるので心配ありません。

ただし、正しいサイズ選びをしないとバッティンググローブがダブついたり、小さすぎて窮屈になってしまうため注意しましょう。

手のひらが強くならない

野球をはじめたばかりのお子さんの場合、手のひらの皮が弱いです。そのためマメができたり痛みも感じます。しかし、練習を繰り返すことによって手のひらの皮が強くなってきます。学年が上がるにつれて練習量も増えると思いますが、手のひらの皮も強くないと練習に耐えられないかもしれません。

バッティンググローブのメリットとしてマメ、痛みの予防がありますが、手のひらを鍛えるという視点では妨げになる可能性もあります。バッティンググローブを使用しないで素振りなどする時間も作るのがおすすめです。

手の感覚を養えない

やはりバッティングは手の感覚が重要になってきます。プロ野球やメジャーリーガーの強打者、名打者でも手の感覚を重視して、あえてバッティンググローブを使用しない選手もいます。

野球を始めたころから常にバッティンググローブを使用していると、こうした手の感覚を養えない可能性があります。やはり素手で練習する時間も必要になります。

守備手袋とは別

バッティンググローブの他に、グローブをはめる時に使用する守備手袋もあります。小さなお子さんの中には、バッティンググローブを守備手袋としても併用していることがありますが、これはおすすめできません。

基本的に、バッティンググローブは守備手袋よりも分厚くなっているため、そのままグローブをはめるとグローブの手を入れる部分が大きく広がってしまうからです。グローブのフィッティング感が変わってしまうため、バッティンググローブと守備手袋は使い分けるのがおすすめです。

ジュニア用バッティンググローブの選び方

ここからはバッティンググローブの選び方をご紹介していきます。野球用品店などには数多くの種類が並んでいるので、迷ったり失敗しないように確認しておきましょう。

サイズ

バッティンググローブ選びで最も重要なのがサイズ選びです。ひとりひとり手のサイズは違いますので、既製品のバッティンググローブでジャストフィットするものを選ぶのは難しいところもありますが、大きすぎたり小さすぎては悪影響ですので注意しましょう。

バッティンググローブサイズの計り方

バッティンググローブのサイズはメーカーごとに異なっています。多くの場合、手のひらをぐるっと一周する長さが基準になっていますが、手首から中指先端までの長さの場合もあります。購入前、または別のメーカーに買い換える場合なども注意しましょう。

両手or片手

バッティンググローブは両手セットのものと片手のみで販売されているものがあります。購入時には必ず確認するようにしましょう。

カラー(規定)

高校野球の場合、試合で使用できるバッティンググローブの色には規定があります。少年野球などの場合には、厳しい規定はないと思いますが、中にはローカルルールといった地域のルールが存在する場合があります。念の為、参加しているチームに確認しておくと良いでしょう。

機能・性能

バッティンググローブも種類によって少しずつ機能・性能が異なっています。例えば、フィッティング感を重視しているものだったり、バットが擦れて破れやすい部分の強度を高くしているもの、手首の部分が長めになっていて手首の保護もできるものなどがあります。購入時にはこれらも比較して選びましょう。

バッティンググローブの寿命・耐久性

バッティンググローブは繰り返し使用していると破れたり穴が空いてしまいます。また、使用頻度によっても寿命は異なります。頻繁に買い替えるようでは出費が増えてしまうため、練習用と試合用で分けているお子さんもいます。

初めてバッティンググローブを購入する場合は、買い替える際に古くなったものを練習用としても良いでしょう。また、破れやすい部分が補強されているタイプもありますので、購入時に確認すると良いです。

素材

ジュニア用のバッティンググローブは合成皮革のタイプが多く、中には洗濯も可能な種類もあります。夏場も使用すると汗や土などで汚れたり臭くなってしまうため、ウォッシャブルタイプがおすすめです。

メーカー

野球用品メーカー各社からバッティンググローブが販売されています。ミズノやゼットなどは、どこの用品店でも購入しやすいメーカーですが、近所では取り扱っていないメーカーもあると思います。

インターネットを利用すれば、より豊富な種類の中からお子さんのお気に入りのバッティンググローブを探すことも可能です。その際はサイズ選びに十分注意しましょう。

刺繍オプション

プロ野球選手のバッティンググローブを見ると、手首のマジックテープ部分に名前や背番号などの刺繍が入っていることがほとんどです。これと同じように、ジュニア用のバッティンググローブに刺繍を入れるサービスを行っている用品店などもあります。必須ではありませんが、これらもチェックしてみると良いでしょう。

MIZUNO(ミズノ)

ミズノのバッティンググローブサイズの計り方

手袋のサイズは、手囲いの長さが目安となります。手囲いとは、親指の第一関節とほぼ同位置にある生命線の始点と、小指の付け根と手首を結んだ線の、手首から3分の1の距離を結んだ手の平の周りの長さです。

引用:MIZUNO

シリコンパワーアークLI

パワーアークラインというバットを握る時に重要な、小指・薬指・中指にシリコン樹脂の特殊素材を利用し、グリップ力を高めたモデルになります。さらに手首のベルト部分はテンションの高い部分と低い部分を設けることにより、窮屈な装着感にならないような構造が採用されています。

メーカー ミズノ 価格 4,950円
サイズ JM(18~19cm)
JL(20~21cm)
カラー ブラック×ホワイト×スカイブルー
ネイビー×ネイビー×レッド
レッド×ブラック×グレー
ネイビー×レッド×シルバー
ブルー×ピンク×ゴールド
レッド×ホワイト×ブラック
素材 掌部:合成皮革
甲部:合成皮革、ポリエステル、
ナイロン、ポリウレタン
水洗い

セレクトナインWG

W-GRIP合成皮革と言われるグリップ力の高い素材が採用されているモデルです。従来のものと比較してバッティンググローブの内側でもグリップ力を発揮するのが特徴です。

メーカー ミズノ 価格 3,520円
サイズ JS(16~17cm)
JM(18~19cm)
JL(20~21cm)
カラー ホワイト×ブラック×シルバー
ブラック×グレー×ゴールド
ネイビー×レッド×シルバー
ネイビー×ゴールド
グリーン×ゴールド
レッド×ゴールド
素材 掌部:合成皮革
当て革部:合成皮革
甲部:ポリエステル、ナイロン、
ポリウレタン、合成皮革
水洗い

MZcomp(エムジーコンプ)

ミズノ製品で価格を抑えたい場合は、こちらのモデルがおすすめです。摩耗しやすい場所には当て革補強もされているため耐久性もあります。また、MZカッティングパターンと言われる構造で、手を握り込んだ時に甲の部分が突っ張って窮屈にならないようになっています。

メーカー ミズノ 価格 3,080円
サイズ JS(16~17cm)
JM(18~19cm)
JL(20~21cm)
カラー ブラック×グレー×ゴールド
ネイビー×レッド×シルバー
ブルー×ブラック×ゴールド
レッド×ブラック×シルバー
ホワイト×シルバー×ブルー
ブラック×ホワイト×ライム
ネイビー×シルバー×スカイブルー
レッド×ゴールド×グレー
素材 掌部:合成皮革
当て革部:合成皮革
水洗い

グローバルエリートRG

白、または黒の一色のみを探している場合、こちらのモデルがおすすめです。

メーカー ミズノ 価格 4,400円
サイズ JM(18~19cm)
JL(20~21cm)
カラー ホワイト×ホワイト
ブラック×ブラック
ホワイト×ブラック×ゴールド
ブラック×レッド×ゴールド
素材 掌部:合成皮革
当て革部:合成皮革
甲部:合成皮革、ナイロン、
ポリウレタン
水洗い

ZETT(ゼット)

ゼロワンステージ少年用

ゼットのジュニア用バッティンググローブの中で、グリップ力に優れたモデルになります。

メーカー ゼット 価格 3,630円
サイズ JS(16〜17cm)
JM(18〜19cm)
JL(20〜21cm)
カラー ホワイト×ロイヤルブルー
ホワイト×レッド
ブラック×ロイヤルブルー
ブラック×レッド
レッド×シルバー
ホワイト
ブラック
素材 掌部:合成皮革(エンボス加工)
当て革部:合成皮革(エンボス加工)
甲部:合成皮革
水洗い

グランドヒーロー 少年用

ゼット(ZETT)
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ジュニア用バッティンググローブの中では安価に購入できるモデルになるため、初めてのバッティンググローブにもおすすめです。

メーカー ゼット 価格 2,750円
サイズ JS(16〜17cm)
JM(18〜19cm)
JL(20〜21cm)
カラー ホワイト
ブラック
ブラック×ブルー
ブラック×レッド
素材 掌部:合成皮革(エンボス加工)
甲部:合成皮革
水洗い

asics(アシックス)

NEOREVIVE

アシックス独自の発泡セル形成技術により、柔軟性、グリップ性、通気性、クッション性に優れたモデルになります。また、手首のベルト部分が一般的なバッティンググローブと逆巻きになっていることでフット感を向上させています。

メーカー アシックス 価格 3,300円
サイズ JS(16~17cm)
JM(18~19cm)
JL(20~21cm)
カラー レッド×ブラック
ホワイト×ネイビー
ネイビー×ホワイト
ロイヤル×ホワイト
ホワイト×ホワイト
ブラック×ブラック
素材 掌部:合成皮革
甲部:合成皮革、ポリエステル
水洗い

SSK(エスエスケイ)

SSKのバッティンググローブサイズの計り方

サイズの測り方は、手のひらの感情線の始まり(小指の付け根の下約1-2cm)と、生命線の始まり(人差し指の付け根の下約1cm)を通る手の円周をサイズの基準にしています。

  • 各指の長さ・太さが隙間なくぴったりと合ったサイズをお選びください。
  • 手を握った際、窮屈でないサイズをお選びください。

引用:SSK

メーカー SSK 価格
サイズ JS(16-17cm)
JM(18-19cm)
JL(20-21cm)
カラー ネイビー×レッド×ゴールド
レッド×ホワイト×ゴールド
レッド×ホワイト×ゴールド
レッド×ホワイト×ゴールド
素材 合成皮革 水洗い

adidas(アディダス)

メーカー アディダス 価格
サイズ S、M、L、O カラー カレッジネイビー
ゴールドメット
素材 水洗い

アンダーアーマー

メーカー アンダーアーマー 価格
サイズ YLG、YMD カラー ホワイト
ロイヤル
レッド
ネイビー
素材 水洗い

Franklin(フランクリン)

フランクリンのバッティンググローブサイズの計り方
バッティンググローブの画像
出典:Franklin

  • ユースL:6.25〜6.5インチ(15.8〜16.5cm)
  • ユースM:6〜6.25インチ(15.2〜15.8cm)
  • ユースS:5.75〜6インチ(14.6〜15.2cm)
  • ユースXS:5.5インチ〜5.75インチ(13.9〜14.6cm)
  • ユースXXS:5.25〜5.5インチ(13.3〜13.9cm)

プロクラシック

フランクリンは多くのメジャーリーガーが使用しているメーカーです。CABRETTA LEATHER(南米産の羊の革)を用いることで手のひらの負担を軽減し、かつ高いグリップ力を発揮します。また、QUAD FLEXテクノロジーと呼ばれる手のひらに手相のような折り目を入れることによって、バットを握った時のフィット感がアップします。手の甲部分はPRO SPANDEXと言われる通気性と柔軟性に優れた繊維が採用されています。

メーカー フランクリン 価格
サイズ ユースM
ユースL
カラー ブラック/ゴールド
レッド/パール
ロイヤル/パール
パール/レッド
パール/ロイヤル
パール/ホワイト
ブラック/ブラック
レッド/レッド
素材 レザー 水洗い

DeMARINI(ディマリニ)

WTABG0705

ディマリニのバッティンググローブはグリップ力が高いと人気があります。また、特殊なフローティング構造によって甲の突っ張り感をなくし、よりフィットする仕組みが採用されています。

メーカー ディマリニ 価格 3,300円
サイズ ジュニアM
ジュニアL
カラー ネイビー/レッド
ブラック/レッド
レッド/ネイビー
ブラック
ホワイト
素材 合成皮革、ポリエステル 水洗い 可能

美津和タイガー

レボルタイガー アルファ ルーキー ジュニア

メーカー 美津和タイガー 価格 2,959円
サイズ JM、JL カラー WH/RD
NV/WHD
BLKD
WHT
素材 合成皮革 水洗い
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