少年軟式野球を始めたお子さんにバットを買ってあげようと思ったけど、どんなバットを選べばいいのかわからず困っていませんか?
野球には細かい道具の規定があるので、せっかく買っても規定違反だと試合に使うことができなくなってしまいます。でもバット選びは簡単なので安心してください!
- 「JSBB」マークの刻印
- 「少年軟式用」の刻印
この2つがバットに付いていれば規定違反にはなりません。
ただ、少年野球チームが参加している大会規定によってはいくつかの注意点もありますので、その詳細を確認しておきましょう。
ボーイズリーグ(少年硬式野球)のバットは、2018年から新基準が導入されています。詳しくは、こちらを確認してください。
少年軟式野球のバットは長さや重さの規定よりも「JSBB」マークが大切!
バットに「JSBB」マークがあれば少年野球で使える!
JSBBとは全日本軟式野球連盟(Japan Softball Baseball Association)の略称のことで、このマークの刻印がバットに付いていれば少年軟式野球の規定を満たしているものになります。
実際にはバットの長さや重さの細かい規定が存在していますが非常に複雑でわかりづらいため、その詳細を知らなくてもJSBBマークをチェックしていただければ大丈夫です!(念のため、記事の最後に詳しいバット規定も載せておきますね。)
「少年軟式用」のバットがおすすめ!
JSBBマーク以外にもう1つチェックしていただきたいことは、「少年軟式用」の刻印です。大人用と比べてバットが短く、重さも軽くなっているため、特にこれから少年野球を始めるお子さんの場合には、体格や筋力に合わせて、こちらの刻印のあるバットを選んでいただくことをおすすめします。
大人用の軟式用バットも使用可能
ちなみに、大人用のバットには「軟式用」の記載のみとなります。また、大人用のバットを少年野球のお子さんが使っても規定違反にはなりません。(※ローカルルールがある場合は要注意です!詳しくは後述しますね)
小学校高学年で体格のいいお子さんの場合には使用できるかもしれませんが、これから少年野球を始めるお子さんには「少年軟式用」を選びましょう。
「JSBB」と「少年軟式用」マークはバットの根元付近に付いている
お伝えした通り、少年軟式野球の規定違反にならないバットを選ぶには、
- 「JSBB」マークの刻印
- 「少年軟式用」の刻印
この2つをチェックするだけですので、野球のことが全くわからない親御さんでも迷うことはないので安心してくださいね!
また、この2つのマークはバットの根元付近、ちょうどくびれている部分に大きく並んで表示されていますので、下の写真を参考にしながら確認してみてくださいね。
大会規定(ローカルルール)には注意!
今回お伝えしてきた2つのマーク(JSBB、少年軟式用)は、スポーツ用品店においてあるバットならほとんど付いていますので、探し出すのが大変ということもありません。また、多くのスポーツ用品店では、ちゃんと「少年用」などと表記されたコーナーがありますので安心してください。
ただし、念のため注意していただきたいことがあります。それが大会規定(ローカルルール)というものです。
お子さんが入る少年野球チームが出場する大会ごとにルール規定が設けられているのですが、基本的には今回お伝えしたものが基準となっています。ただ、中には独自のローカルルールがある場合もあるので、念のため所属チームの監督やコーチに確認しておいたほうがいいでしょう。「どんなバットがいいですか?規定はありますか?」と聞いておきましょう!
ローカルルールの例としては、
- 色が単色以外のものは禁止
- 少年軟式用以外のバットは禁止
- 複合バット禁止
このようなものがある場合もあるので気をつけてくださいね。
少年軟式バットはお子さんにあわせた長さと重さを選ぶ!
ここまでご覧いただければ、もう規定違反になるバットを選んで失敗してしまう危険はないでしょう!早速、スポーツ用品店に足を運んでみましょう!
…と、言いたいところですが、実は規定を満たしているバットにも長さや重さの異なるものが何種類も用意されているのです。
たとえ規定を満たしていたとしても、お子さんの体格や筋力に合わないバットでは、力強いスイングはできません。これではバットがボールに当たらず、お子さんのやる気にも影響し兼ねませんよね。
では、どんなバットを選べばいいのでしょうか?結論から言えば、実際にお子さんにバットを振ってもらうのがおすすめです。そして、一番振りやすいと感じるものを選んであげるといいでしょう。
少年軟式野球バットの選び方の目安
ただ、何も目安がないと困ってしまうと思いますので、以下の表を参考に選んでみてください。
身長 | バットの長さ | 参考学年 |
110cm〜120cm | 64〜68cm | 小学1〜2年生 |
120cm〜140cm | 70〜76cm | 小学3〜4年生 |
140cm〜150cm | 78cm | 小学5〜6年生 |
150cm以上 | 80〜82cm |
こちらの表に合わせてバットの長さを選び、実際にバットを振ってもらいましょう。長さは同じでも重さが異なっていますので、お子さんの振りやすい重さのバットを選んであげるのがいいでしょう。
バットの重さも商品ラベルなどに記載されているのでチェックしてみてください。
実際にお子さんにバットを振ってもらおう!
ちなみに、大手野球用品メーカーのミズノの場合だと、330g〜580gほどの重さのバットが用意されていますので、体格や筋力にあったものを選んであげましょう。そのためには実際にバットを振ることができるスポーツ用品店にお子さんと一緒に足を運ぶのがおすすめです!
少年軟式用バットの規定とお子さんに最適なバットの選び方まとめ
いかがだったでしょうか?少年野球用のバット選びはそれほど難しくないので安心していただけたと思います。今回お伝えしたように、規定違反にならないお子さんに最適なバットを選ぶポイントをまとめると、
- JSBBマークの刻印がある
- 少年軟式用の刻印がある
- バットの長さを目安にして、お子さんの振りやすい重さのバットを選ぶ
以上の3つになります。
ぜひお気に入りのバットを見つけて、お子さんが活躍する姿を楽しみにしましょう!
少年軟式野球バットの規定(詳細)
公益財団法人 全日本軟式野球連盟規程細則
3 バットは、公認野球規則で規定されるもののほか、次による。
⑴ 一本の木材で作った木製バットのほか、竹片、木片などの接合バッ トであること。木製については公認制度を適用しない。
⑵ 金属・ハイコン(複合)バットはJ・S・B・Bのマークをつけた 公認のものに限る。また、色の制限はないが単色以外の場合は連盟の 承認を必要とする。
⑶ バットの使用区分は、次による。
ア 少年用と表示されているものは、C号及びD号ボールに使用
イ 少年用と表示されているもの以外は、M号、B号及びC号ボールに使用
公認野球規則(3.02 バット)
(a)バットはなめらかな円い棒であり、太さはその最も太い部分の直径が2.61インチ(6.6cm)以下、長さは42インチ(106.7cm)以下であることが必要である。バットは1本の木材で作られるべきである。
【付記】接合バットまたは試作中のバットは、製造業者がその製造の意図と方法とについて、規則委員会の承認を得るまで、プロフェッショナル野球(公式試合及び非公式試合)では使用できない。
【注1】我が国のプロ野球では、金属製バット、木片の接合バット及び竹の接合バットは、コミッショナーの許可があるまで使用できない。
【注2】アマチュア野球では、各連盟が公認すれば、金属製バット、木片の接合バット及び竹の接合バットの使用を認める。ただし、接合バットについては、バット内部を加工したものは認めない。(6.06d参照)
【注3】アマチュア野球では、金属製バットを次のとおり規定する。
①最大径の制限ーバットの最大直径は、67mm未満とする。
②質量の制限ーバットの質量は、900g以上とする。なお、金属製バットの質量とは完成品であり、ヘッドキャップ(一体成形等により、ヘッドキャップを用いていないものにあっては、それと同等の部位)、グリップエンドノブ、グリップテープを除いた本体の質量は、810g±10g以上とする。
③形状の制限ー金属製バットの形状は、先端からグリップ部までは、なだらかな傾斜でなければならない。
なお、なだらかな傾斜とは、打球部からグリップ部までの外径の収縮率(全体傾斜率)が、10%を超えないことをいう。
また、テーパ部の任意の箇所においても、50mmの間での外径収縮率(最大傾斜率)は、20%を超えないことをいう。
【軟式注】軟式野球では、この規定を適用しない。