- 「3年」を目安にすると買い替えやグローブ選びで迷わない!
- グローブの寿命を伸ばすなら3つのコツを押さえよう!
「グローブの寿命はどれくらい?」
と疑問に思っている方が多くいらっしゃいますが、意外と答えが見つからないのではないでしょうか?例えば、1年でダメになったとか、子供の頃のグローブを20年経った今でも使っているとか両極端な意見もあります。
でも、もっと明確にグローブの寿命がしりたいですよね。例えば、
- お子さんのためにグローブ購入を考えている親御さん
- 古くなったグローブの買い替えを検討している方
- 高校生になって硬式グローブ選びをしている方
- 草野球用のグローブを探している方
- 使い始めて1、2年なのにすでにグローブがへたってしまった方
このように、グローブの寿命が気になる場面は様々ですが、グローブ選びには欠かせないポイントですよね。なにせ、グローブは軟式用でも1〜2万円、硬式用になれば3万円〜4万円もします。それに、大切なグローブは長く使いたいはずです。グローブは使い込むことで手にも馴染みますし、ボールを捕球しやすい「型」が出来上がるからです。
また、プロ野球選手はシーズン開始前に2、3個グローブを用意して、その中から満足できる型付けができた1つを厳選してシーズンで使っていることもあります。つまり、寿命の短いグローブではプレーの上達を妨げたり、エラーの原因にもなってしまうのです。グローブの寿命は価格面だけではなく、プレーにも影響してしまうのでグローブ選びの際には重要なポイントになります。
そこで今回は、この気になるグローブの寿命について解説したいと思います。また、グローブの寿命を長くするコツもお伝えしています。グローブ選びに失敗しないためにもぜひ最後までご覧ください!
気になるグローブの寿命は3年が目安?!
グローブの寿命は長いという人もいれば、短いという人もいます。でも、これではグローブ選びの参考になりませんよね。そこで今回は、誤解を恐れず「グローブの寿命は3年」とお伝えしたいと思います。なぜなら、3年という期間はちょうどグローブを買い換える時期でもあるからです。
- 小学1年生から3年生まで
- 小学3年生かはら始めれば6年生まで
- 中学の3年間
- 高校の3年間
このように、小学1年生で少年野球を始めれば、3年生になる頃にはグローブが小さくなってしまうでしょう。また、初めは安いグローブを選ぶことも多いので、ボロボロになっていることもあります。そこで、3年生になってからグローブを買い換えれば、小学生の間(6年生まで)は同じグローブで大丈夫です。
また、中学生になればそれまでとポジションが変わったり、一段と体格も大きくなっていたりするため、新しいグローブが欲しくなります。同じように、高校生から硬式野球を始める人も多いので、新たに硬式グローブを用意することになります。
こうしてみると、ちょうど3年ごとに買い替えのタイミングがやってきます。ですので、「グローブの買い替え時期(3年間)=寿命」と考えていただくと、グローブ選びがしやすくなることがわかるかと思います。
グローブの寿命はもっと長い!(怒)
こんな風にお伝えすると、
「グローブの寿命はもっと長い!20年でも使える!」
と怒られてしまうかもしれません。確かにその通りで、筆者自身も高校生の時に買った硬式グローブを今でも使用していますので、かれこれ20年近くになっています。ほかにも、草野球に参加している人たちの中には10年20年前の学生の頃からのグローブを使っている方もよくいます。
では、なぜ3年が目安とお伝えしたのかといえば、プレーの質に影響するからです。
実際に20年でもグローブを使うことは可能ですが、よく見れば破れているところがあったり、革がひび割れていたり、柔らかくなりすぎてクタクタになっていたりします。草野球レベルであれば問題ないこともありますが、特にクラブチームや部活などで真剣にプレーするなら、買い替えのタイミングを寿命として考えていただくといいでしょう。お子さんのグローブ選びも3年が目安になるということです。
小・中学生のグローブの寿命
小・中学生の場合、特に軟式野球をされているのであれば、グローブの寿命はそれほど問題にならないでしょう。この後詳しくお伝えしますが、グローブの手入れをしっかりしていれば、この間にグローブが使えなくなることは滅多にないからです。
小・中学生の間は、グローブの寿命よりもお子さんの成長やポジションが変わることによって、グローブの買い替えが必要になることがあります。特に小学1年生から始める場合には、3年生にもなればグローブのサイズが合わなくなりますし、グローブの耐久性も足りなくなるでしょう。
小学校1年生であれば「子供用(ジュニア用)野球グローブの選び方【3歳から小学校低学年】」でお伝えしているようなグローブから使い始めることもできますが、高学年になるにつれて打球も早くなりますので、きちんとしたグローブメーカーのグローブを選んだほうがいいです。
また、ポジションについては、小学生の間は1ヶ所に固定されず、複数のポジションを兼務することも多くなります。そのため、オールラウンド用のグローブを選んであげるようにしましょう。3年生の時点でポジションが確定していなければ、「初めての少年野球用グローブの選び方!サイズや色で迷わないおすすめグラブ」こちらを参考にして、お子さんのグローブを購入してあげましょう。
中学生になるころには、だいたいポジションが決まってくることが多いと思いますので、ポジション別のグローブを選ぶといいでしょう。
高校生・硬式グローブの寿命
高校生から硬式野球を始める場合や、クラブチームに所属している場合には硬式用グローブを購入しますが、手に取るとわかるように軟式と比べて革質も良く、しっかりした作りになっています。そのため、一見寿命が長く思われますが、硬式ボールによるグローブへのダメージが大きかったり、打球の強さや練習量が増えるため、寿命は短くなりがちです。
ただ、そうはいっても高校3年間は使用できると考えていいでしょう。しっかり手入れを行なったり、この後お伝えする寿命を伸ばすコツに注意してグローブを大切に扱いましょう。
草野球のグローブの寿命
草野球には野球経験のある方もいれば、ほとんど初めての方もいらっしゃいます。野球経験者の方であれば、グローブの寿命についてはこれまでの経験上から大体のイメージはできると思います。ただ、ほとんど初心者の方であればイメージが難しいでしょう。
でも安心してください。草野球のように毎週末にグローブを使用するだけであれば、グローブの寿命を心配する必要はほとんどないでしょう。野球用品店に並んでいるグローブであれば、どれでも10年近く使えると考えていいと思います。
ただし、スポーツ量販店のオリジナルブランドのグローブだったり、インターネットで極端に安いグローブ(例えば3,000円)などは、すぐに破れたりするためおすすめできませんので注意してくださいね。
グローブの寿命を長くするコツ
冒頭からお伝えしてきた通り、グローブの寿命は長いという人もいれば、短いという人もいます。なぜ、こうした違いがあるのでしょうか?それには、次の3つが影響していると考えられます。
- グローブの手入れ方法の違い
- グローブの使い方の違い
- グローブの型付け方法の違い
これらに共通しているのは、「グローブの扱い方」がグローブの寿命に影響するということです。簡単に言えば、グローブの使い方次第で寿命は長くなるし、全く手入れもしなければすぐにボロボロになってしまうということです。このグローブの扱い方が人それぞれ異なっているので、寿命が長い人もいれば短い人もいるという、実は単純な話だったのです。
では、具体的にどのようにグローブを扱えば寿命が長くなるのか確認していきましょう。
①グローブの正しい手入れ方法
グローブの寿命を長くするためには、グローブの手入れをすることが最も重要になります。なぜなら、グローブは革製品だからです。
例えば、革製品を雨で濡れたままにしておけばカビが生えたり、ひび割れてしまいます。また、革が乾燥した状態でも破れやすくなったりします。革靴や革のカバンにお手入れが必要になるのと同じように、グローブも日頃のメンテナンスによって寿命を長くすることができるのです。
メンテナンスと聞くと、面倒だと思われるかもしれませんが、慣れてしまえば10分もかからずにできるものです。「少年野球用グローブの手入れ方法まとめ」こちらで詳しい方法を伝えしていますので、ぜひチェックしてみてください。
(「少年野球用」としていますが、初めての方でもわかりやすいようにお伝えしているものですので、今まで手入れをサボり気味だった方、野球に詳しくない方は参考にしていただけます。)
②グローブの使い方
2つ目は、グローブの使い方によって寿命が左右されることをお伝えします。
グローブのしまい方
例えば、グローブをカバンに入れる時には、どのように入れているでしょうか?もし、グローブをそのまま突っ込んでいたり、他の荷物に潰されているようなら注意しましょう。こうした状態ではグローブの「型」が崩れてしまいます。グローブの「型」が崩れると、ぺちゃんこのグローブになってしまったり、へたって芯がなくなりフニャフニャになる原因になります。
そこで、グローブをカバンにしまう時には、ボールを挟んだり、グローブベルトを巻いて型崩れをしないように注意しましょう。
守備手袋の活用
その他には、守備手袋も検討してみましょう。手の汗でグローブが濡れたままにしてしまうと、カビが生えたりひび割れの原因になってしまいます。これを予防するために守備手袋が役立ちます。
ただし、高校野球の場合には、高校野球対応のものを選ぶようにしてください。また、小・中学生であれば、参加する大会連盟のルールに沿ったものを選びましょう。
グローブの使い分け
グローブは革製品であり、お手入れや守備手袋の活用が大切なことはお伝えした通りですが、どうしても防ぐことができないのが雨です。そこで、雨の日は古いグローブを使うことがおすすめです。古いグローブなら雑に扱っても良いわけではありませんが、水はグローブの大敵です。特に雨の日の練習には古いグローブを活用してみましょう。
もしもグローブが濡れてしまった場合は、「雨で濡れたグローブの手入れ方法」を確認して、ダメージを最小限に抑えましょう。
③グローブの型付け方法
3つ目は、意外と見落とされがちなグローブの型付け方法です。グローブ型付けとは、新品の硬いグローブを柔らかくして、ボールをしっかり捕球できる形に整えることを言います。一般的にはグローブ専用のオイルやスプレーを利用しながら革をなじませていきます。
型付けについてよくわからないという方は、初心者の方でもわかりやすいように型付け方法をお伝えした記事がありますで、こちらを確認していただければ、すぐに実践していただくことができます。
この型付け方法を間違ってしまうとグローブにダメージを与えてしまい、寿命を短くする可能性があります。例えば、スポーツ量販店など、多くのお店ではスチーム加工を無料で行なっていますが、期待したような効果がないことがほとんどです。
スチーム加工のメリット・デメリットは「グローブの型付け方法「スチーム加工」は無料で効果的?任せて大丈夫?」こちらで詳しくご紹介しています。
そこで、グローブ型付け専門店というものがあります。こちらを利用すれば、即実践で使えるようなグローブだったり、グローブが硬くて使えずに困っているお子さんの悩みを解決してくれます。ただし、料金がかかりますので事前にチェックしましょう。グローブ型付け専門店については、「グローブ型付け専門店のメリット・デメリット&選び方」こちらで確認してくださいね。
グローブ選びや買い替える時に気になるグローブの寿命まとめ
いかがだったでしょうか?グローブの寿命は1年でダメになったとか10年以上も使えるなど様々な意見があります。この違いは、主にグローブの手入れや使い方によるものです。そのため、一概にグローブの寿命をお伝えするのが難しいため、正確な情報を見つけるのが難しくなっています。
そこで今回は、グローブ選びや買い替えの目安として3年としてお伝えしました。
特に、小中学校から高校生まではこちらを目安にしていただくと、グローブ選びや買い替えのタイミングがわかりやすくなります。
また、草野球のように週末だけグローブを使うような場合であれば、寿命を心配する必要はほとんどないでしょう。正しい手入れや使い方をしていれば、10年は使えるはずです。
寿命を長くするコツについてもお伝えしましたので、ぜひ今回の記事を参考にしていただき、大切なグローブと長くお付き合いしていきましょう。