- 新品のグローブを柔らかくする方法
- 無料で行うスポーツ用品店が多い
- でもグローブを悪くしてしまう可能性がある
- 店舗選びが大切!
グローブを買っても初めは硬くて使えませんよね。そんな時に必要なのがグローブの型付けです。
型付けとは、グローブを柔らかくして試合でも使えるような状態にすることを言います。その方法にはいくつか種類がありますが、よく耳にするのがスチーム加工もしくはスチーム型付けだと思います。ほとんどのスポーツ用品店で対応していますし、無料で行なっているところが多いため、利用される方が多くいらっしゃいます。
でも実は、思ったような効果が得られないばかりか、逆に新品のグローブを悪くしてしまう危険もあることをご存知でしょうか?
そこで今回は、スチーム加工でグローブ型付けをする際の注意点から、自分でも簡単に柔らかく使いやすいグローブにする方法までご紹介します。せっかくの新品のグローブですので、型付けに失敗して後悔しないようにしましょう!
このハタケヤマの「リキッドオイル SF-1」は、野球グローブの革を柔らかくし、型付けを容易にするための専用オイルです。浸透力が高く、素早く革になじみます。また、使用後のべたつきが少ないのが特徴です。
グローブが硬くて使えないと悩んでいる方におすすめです!
「スチーム加工」でグローブ型付けする前に知っておくべき6つのポイント
①スチーム加工の効果と目的
スチーム加工をすると新品の硬いグローブを柔らかくすることができます。グローブ用の蒸し器に1〜2分ほど入れることにより、蒸気(水分と熱)でグローブの革の繊維が柔らかくなるからです。
例えば、
- 新品のグローブが硬くて握れないお子さん
- グローブを購入してすぐに使いたい方
- グローブを買ったけど硬くて困っている方
- 革が硬い硬式グローブやキャッチャーミット
- 余分な費用をかけたくない方
このような場合に便利な方法になります。
②スチーム加工の値段
購入した店舗で加工する場合
グローブを購入した店舗でスチーム加工を頼む場合には、無料で行なっているところがほとんどです。例えば、大型スポーツ量販店やネットショップなども無料で行っています。
一方で、野球専門店や型付け専門店の場合には、店舗によって追加料金がかかります。その理由は、仕上がり具合の違いにあります。詳細はこの後お伝えしますので、最後までチェックしてくださいね。
持ち込みの場合
他店やインターネットなどで買ったグローブを持ち込んでスチーム加工する場合には料金がかかります。安いところ(大型スポーツ量販店など)は500円程度、専門店になると3,000円前後が目安となっています。
これからグローブを購入される方は、先にスチーム加工の費用も確認しておくといいですね!
③スチーム加工ができる店舗
グローブのスチーム加工ができる店舗は、
- スポーツ用品量販店
- 街のスポーツ用品店
- 野球用品専門店
- グローブ型付け専門店
このようなところがあります。グローブを扱っているお店のほとんどが行っていますので、購入前にチェックするといいでしょう。
さらに、最近はインターネットでグローブを販売しているスポーツ用品店も多く、グローブの型付けにも対応しているところがあります。ただ、自分にあったグローブを選びたい方は、実店舗で手にはめてから選ぶことをおすすめします。特に、お子さん用のグローブを探している方は「初めての少年野球用グローブの選び方!サイズや色で迷わないおすすめグラブ」もチェックしてみてください。
④スチーム加工とスチーム型付けの違い
スチームを使ったグローブの型付けを調べていると、
- スチーム加工
- スチーム型付け
この2種類の言葉が出てきますが、基本的にはどちらも同じだと理解していただければ大丈夫です。
ただし、厳密に言えば、スチーム加工とはグローブをスチーマーに入れ、グローブの革を柔らかくほぐすことが目的であり、これだけではすぐに試合で使えるような状態にはなりません。
本来はスチーム加工で柔らかくなった状態から、グローブが曲がる場所のクセづけをしたり、ボールがすっぽりと収まるようにポケットと言われる捕球面を作る必要があります。これがグローブの型付けと言われるものです。
しかし、実際にはスチーマーにグローブをいれるだけのお店があるため、満足な効果が得られないこともよくあります。事前に詳しく確認しておくと安心です。
⑤グローブ型付けとスチーム加工でよくある失敗
スチーム加工でよくある失敗は、
- 思ったほど柔らかくならなかった
- 柔らかくなりすぎてふにゃふにゃになってしまった
- 新品のグローブにシミができてしまった
- 使っているうちに紐が切れたりひび割れてきた
このようなことがあります。多くの場合、スチーム加工をするだけ(蒸し器にグローブを入れるだけ)で正しく型付けまで行っていないことが原因です。
スチーム加工自体はスチーマーにグローブを入れるだけなので、野球に詳しくないアルバイトでも可能です。しかし、使い方を間違えると、かえって新品のグローブにダメージを与えてしまう危険があるため注意しましょう!特に、スポーツ量販店などでは要注意です。
⑥店舗選びが大切!
以上のことから、スチーム加工で型付けをする場合には店舗選びが大切になると言えます。無料で加工してもらえるため利用される方が多いのですが、新品のグローブを台無しにしないように注意してくださいね!
次は、具体的な店舗選びの方法をご紹介します。
グローブのスチーム加工・スチーム型付けをしてもらうスポーツ用品店の選び方
これからグローブを購入される方の場合
これからグローブを購入される方は、スチーム加工を実施している店舗での購入がおすすめです。ここまでお伝えしてきたように、無料サービスのお店が多いからです。
ただし、スチーム加工の詳細まで確認することが大切です。スチーマーに入れるだけだったり、野球に詳しくないスタッフやアルバイトが行うようなところでは、かえってデメリットの方が大きくなりますので避けた方がいいでしょう。
野球用品専門店やグローブの型付けを得意としているお店を選ぶことが、一番失敗のない方法と言えます。お近くのお店に直接確認してみてくださいね!
ただ、専門店となると敷居が高く感じたり、近所にお店がないという方もいらっしゃると思います。そんな時には、野球に詳しいスタッフがいるスポーツ用品量販店がおすすめです。こちらなら誰でも利用しやすいと思いますので詳しくご紹介しますね!
スポーツオーソリティのスチーム加工
スポーツオーソリティで購入したグローブは無料でスチーム加工(スチーム型付け)が可能です。
さらに、「ベースボールスペシャルアドバイザー」と言われる元プロ野球選手のスタッフが常駐している店舗もありますので、安心してグローブの型付けを任せることができますよね!お近くにお住いの方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。型付けだけではなく、一人一人に最適なグローブ選びができるはずです!
ベースボールスペシャルアドバイザー常駐店舗
地域 | 店舗名 | スタッフ |
千葉 | 幕張新都心店 | 定詰 雅彦(千葉ロッテマリーンズOB) |
滋賀 | イオンタウン彦根店 | 中西 健太(福岡ソフトバンクホークスOB) |
大阪 | デュー阪急山田店 | 福間 納(阪神タイガースOB) |
大阪 | 界鉄砲町店 | 松下 圭太(阪神タイガースOB) |
岡山 | 倉敷店 | 石本 龍臣(広島東洋カープOB) |
広島 | 広島店 | 太田 龍生(広島東洋カープOB) |
広島 | 広島府中店 | 長谷川 昌幸(広島東洋カープOB) |
福岡 | 福岡伊都店 | 日高 亮(福岡ソフトバンクホークスOB) |
福岡 | 大牟田店 | 柳田 聖人(福岡ソフトバンクホークスOB) |
熊本 | 熊本店 | 園川 一美(ロッテオリオンズOB) |
宮崎 | 宮崎店 | 橋口 美利(ヤクルトスワローズOB) |
スーパースポーツゼビオのスチーム加工
スーパースポーツゼビオで購入したグローブも無料で加工ができます。
さらに、こちらでは「グラブ型付け職人」と言われる、スポーツゼビオのスタッフの中でも型付け技術に優れたスタッフによるサービスがあります!
ただ、どこの店舗にいるのかまでは明言されていないので、お近くのゼビオに問い合わせていただくといいでしょう。(確認したところ、福岡の1店舗のみという情報が得られました。)
また、ゼビオのオンラインショップで購入したグローブにも無料でスチーム加工や湯もみ加工ができますので、グローブのサイズやフィット感はこだわらないけど、実戦ですぐ使えるものが欲しいという方はチェックしてみてください。
ただ、その場合には注文から受け取りまで7日から10日ほどかかりますので、注意してくださいね!
スポーツデポのスチーム加工
スポーツデポも店舗で購入したものならスチーム加工が無料で受けられるサービスがあります。ただし、上記2つのように専門的なスタッフがいるわけではないため、おすすめはできません。
購入済みのグローブを持ち込む場合
すでに購入済みのグローブを持ち込んでスチーム加工をしてもらうことも可能です。スチーム加工を行なっている店舗であれば、どこでも対応してもらえますので安心してください。
ただし、その場合には費用がかかりますので注意しましょう。
また、グローブ型付けを得意としているお店を選ぶようにしてくださいね!具体的な内容を問い合わせてみたり、実際の様子を見てから決めるといいでしょう。
さらに、最近は郵送でグローブを送れば型付けサービスをしてくれるところもあります。近くにお店のない場合には、こちらを利用してみるのもいいですね!
グローブ型付けや柔らかくすることは自分でもできる!
もしかしたら、お近くにスチーム型付けを安心して任せられるお店がなかったり、持ち込みで追加費用がかかるのは嫌だという方もいらっしゃるかもしれません。そんな場合には、ご自分でも型付けをしたり柔らかくすることはできますので安心してください!
例えば、キャッチャーミットで有名なハタケヤマというメーカーからは、グローブ軟化剤SF-1というものが出ています。野手用のグローブよりも硬いキャッチャーミットでも柔らかくできるほどの効果があります。ただし、使いすぎてしまうとグローブがふにゃふにゃに柔らかくなってしまう可能性もあるので、加減しながら試してみてくださいね。
また、軟式グローブは初めから比較的柔らかいものが多いため、日々のメンテナンスとして使うグラブオイルを塗って、「関節」と言われるグローブが曲がる場所を柔らかくしてあげるだけでも十分な場合もあります。
詳しくは以下の「少年野球用グローブの型付けって何?柔らかくする3つのポイント」で解説しています。こちらは少年野球用としていますが、初心者の方でもわかりやすくお伝えしているものになりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
スチーム加工によるグローブ型付けのメリット・デメリット
ここまでお伝えした内容をわかりやすくまとめて再確認しておきましょう!
スチーム型付けのメリット
新品グローブが実践でも使用可能
一番のメリットは新しいグローブが柔らかくなり、実戦でも使用できるようになることです。
- 新品のグローブが硬くて握れないお子さん
- グローブを購入してすぐに使いたい方
- グローブを買ったけど硬くて困っている方
- 革が硬い硬式グローブやキャッチャーミットを柔らかくしたい
このような悩みがある場合には便利なサービスです。
ほとんどのスポーツ用品店で行なっている
スチーム型付けは、ほとんどのスポーツ用品店で行なっているので、誰でもどこに住んでいても利用可能です。スポーツオーソリティやスーパースポーツゼビオなどのスポーツ用品量販店でも実施していますので、気軽に利用することもできます。
他にもオイル型付けや湯もみ型付けといった方法もありますが、こちらは専門的なテクニックが必要になるため、実施しているお店は一部になります。また、追加費用もかかることが多くなります。
無料で行なっている店舗が多い
グローブを購入した店舗で実施してもらえば、ほとんどの場合が無料サービスとなっています。一方で、購入済みのグローブを持ち込む場合には追加費用がかかるため、購入方法には注意しましょう。
このハタケヤマの「リキッドオイル SF-1」は、野球グローブの革を柔らかくし、型付けを容易にするための専用オイルです。浸透力が高く、素早く革になじみます。また、使用後のべたつきが少ないのが特徴です。
グローブが硬くて使えないと悩んでいる方におすすめです!
スチーム型付けのデメリット
新品のグローブにシミができる
スチーム加工は専用のオイルを塗ってからスチーマーにかけます。そのため、オイルがシミになってしまう場合があります。特に、色の薄いグローブの場合には注意が必要です。
グローブがふにゃふにゃになったり耐久性が低下する
スチーム加工の目的はグローブを柔らかくすることですが、ふにゃふにゃになるほど柔らかくなってしまうと逆に使いづらくなってしまいます。強度が弱くなりボールをガッチリと掴めなくなったり、グローブの形が崩れてその性能を失ってしまうからです。
また、革は水分に弱いため、スチーム加工を正しく使用しないと耐久性が低下してしまいます。例えば、グローブが破れたり、紐がちぎれたりする可能性があります。
思っていたよりも柔らかくならない
また、思っていたよりも柔らかくならず、即実戦で使える状態にならないこともよく見られます。「無料だからこの程度でもしかたないか…」と感じる方もいらっしゃると思いますが、これは正しくスチーム型付けされていないことが原因です。
店舗によって仕上がり具合の差が大きい
このようなデメリットは、スタッフの技術力や知識不足が原因となって起きるものです。また、スチーム型付けはおすすめしないという意見も多く見られますが、正しく行えば効果的な方法です。そのため、満足なスチーム型付けをしてもらうためには、お店選びが大切になります。
また、グローブの型付けはスチーム型付け以外にも自分でできるオイル型付けや、専門店に多い湯もみ型付けといった方法もあります。それぞれ特徴がありますので以下の記事も確認しておくと満足できるグローブ型付けを選ぶことができるでしょう。
スチーム加工によるグローブ型付け方法まとめ
いかがだったでしょうか?スチーム加工によるグローブ型付けのポイントを確認していただけたと思います。
ポイントをまとめると、「スチーム加工」はグローブを柔らかくするためのものであり、試合でも使えるようにするには、スチーム加工をした上で「型付け」が必要になります。
お店によってはスチーム加工するだけで、実戦で使えるほどの仕上がりにならないところも多いので店舗選びには注意しましょう!
また、無料で行なっているところが多く魅力的ですが、今回の記事を参考にしていただき、せっかくの新しいグローブが台無しにならないようにしてくださいね!
このハタケヤマの「リキッドオイル SF-1」は、野球グローブの革を柔らかくし、型付けを容易にするための専用オイルです。浸透力が高く、素早く革になじみます。また、使用後のべたつきが少ないのが特徴です。
グローブが硬くて使えないと悩んでいる方におすすめです!